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CS-137とK-40のエネルギーピークのチェック

つい先日、Cs-137とK-40の2点校正を行ったのでセシウム総量で約17Bq/kgの試料を測定をしてみました。

この程度高いベクレル数の試料を試した理由はCs-137/662Kev、K-40/1460Kev辺りにピークが早く確認出来るからです。
それでもK-40はγ線は約10%程度しか出さないのである程度の測定時間は必要です。
今回は2時間測定してみました。

もっと高い数値の試料を測定したほうが当然より短時間で2つのピークを確認出来ます。

下がスペクトルです。

画像

数値もスペクトルのずれもこれならOKです。

先日おこなったCs-137とK-40の2点校正後のピークです。

CsK402.jpg


このようにCs-137とK-40のピークずれてないかを確認する為には標準試料はある程度高い数値のものと低いものの数種類持っていると便利です。

前にも記事で書きましたが特に微量の汚染を行う場合は信頼出来る線源を使う事が重要です。

ちなみに私は1Bq/kg、1.5Bq/kg、3Bq/kg、6Bq/kg、9Bq/kg、そして今回使用した約17Bq/kgの試料でテストを行って検証しています。

放射能の測定はその測定する場所のBGにより大きく作用されますので測定する場所でおのおの検証する事が大切です。
測定器の性能に頼り過ぎずに常に数値が正しいのかをチェックして知る事は測定の自信にも繋がります。

不確定要素が多い放射能測定は出来るだけその不確定要素を排除する事が大切だと思います。

コンプトン散乱による誤検出等は一番やっかいです。
ご予算があればそのやっかいなコンプトン散乱による誤検出も排除した測定システム(アンチコンプトン)の
iFKR-ZIP-Proをお奨め致します。

Cs-137だけに着目すれば、Ge(Li)より高感度、高分解能(高分離度)です。


これから測定を開始される方で難しいのは苦手と言う方にも是非お奨め致します。

お気軽にお問い合わせ下さい。