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iFKR-ZIP-Proについて

iFKR-ZIP-Proについて質問がありましたので簡単に説明させて頂きます。

iFKR-ZIP-Aは試料室が2つあり2つの検体で検出器をはさむ事により検出効率の向上を考えたものですが試料が320g必要です。
iFKR-ZIP-Proは2つの検出器CsI(TI)でわずか100gの検体をはさむ事が特徴です。

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同時計数法(コインシデンス)や、反同時計数法(アンチコインシデンス)により、単一γ線放出核種やマルチγ線放出核種だけを選択的にデータ収集を行う事が可能なγ線計測システムです。

半同時計数法(アンチコインシデンス)は、単一γ線放出核種だけを検出するモードで、iFKR-ZIP-Proは、Cs-137のように662Kevのγ線だけを放出する核種だけがスペクトルとして得られます。

天然由来のγ線に埋もれたCs-137だけが綺麗に分離して、エネルギーの近いCs-134やBi-214その他のγ線はまったく検出されません。

アンチコインシデンスは別名アンチコプトン計数法として使われる事でも有名です。
不要なコンプトン散乱を取り除いてくれます。

名前はProとなっておりますが、コンプトン散乱による誤検出も排除出来る為に測定が初めての方にもお奨め致します。
特別なスキルがなくても検出下限値(10時間)0.1Bq/kgまで測定出来る事が最大の特徴です。
そして試料はたった100gでOKと言う事は大きなアドバンテージです。


Cs-137だけに着目すれば、Ge(Li)よりも高感度、高分解能(高分離度)です。

測定に必要な試料が少ないだけじゃなく、これから必要とされる大気中の粉じん用ハイボリーム・エアサンプラなどのエアフィルタやイオン交換樹脂、ラド・ディスクなどの試料を効率よく測定出来る形状になっている事も特筆すべきです。

ZIP-Pro mFKR.jpg

iFKR-ZIP-Proにつきましてもっと詳しい事を知りたい方は是非、お気軽にお問い合わせ下さい。
土日、でも予めご予約頂ければメーカーがある筑波までご案内致します。