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移住に関して



最近、多くの方からよくある質問ですが、『なぜ移住しないのですか?』と聞かれます。
『事故直後から測定などしてきて汚染の現状を他の人よりわかっている筈なのに私が移住しないのは住んで大丈夫と思っていいですか?』などの質問もよくあります。


早くから気がつかれた方の多くは既に移住しています。
事故から4年の現状をみても、東京は住むべき場所ではないと思います。
本当に残念ですが数値がそれを物語っています。

首都圏のダストの測定を行い、すべてのダストから福島第一原発事故由来のセシウムが検出された事もそうです。
事故前に『低レベル放射性廃棄物』としてドラム缶に入れられ厳重に管理されていた100Bq/kg超えがほとんどです。
そのような空間で人が住んでいいわけがありません。
福島第一原発事故由来のセシウムが検出されている水道水も致命的です。

各地の水道水中のセシウム

子どもがまだ小さければ、無理矢理でも転校させ引っ越していたでしょう。
仕事柄、家族にも注意すべき事は注意するように口がすっぱくなる程言ってきたが、彼らは価値観を変えられない。

学校はもちろん友人などでも危険性を知る人はほとんどいない。
それどころかセシウムの話しなんかすると変わり者扱いされるらしい。
そう言う雰囲気が一番の問題だと思います。
そう言う空気は故意に作られています。
この事が理解出来ないと子供達には何度説明してもわかってもらえないでしょう。
私自身にも責任はあると思いますがまわりの99%の人が気にしないので理解出来ないのでしょう。
言葉ではわかっていても見えないし、まわりの友達なども事故前と何らかわらず普通に過ごしているので実感がわかないのでしょう。


突然死も実際に増えてきていて、もう後がない事も話しました。
ここ東京に住んでいたら後、10年生きられないかもしれないけど覚悟はあるのかとも聞きましたが、それでもいいとの答え。


自分が実際に痛い目にあわないとわからないのかもしれません。
いや、そうなってもそれが放射性物質による健康被害だと気がつかないでしょう。
悲しいですがそれが現実です。

『人は見たいものしか見ず、自分に都合の悪い現実をみようとしない。』
それに尽きると思います。

子供達を置いて一人で移住しても意味がありませんので、諦めずに家族には訴え続けるしかありません。

移住出来る人は移住したほうが良いと思います。
子供がまだ小さい方は尚更だと思います。
移住出来ない人もせめて今出来る対策を考えて実行しないと取り返しがつかないと思います。