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New iFKR-ZIP-A(Advance)のご紹介

New iFKR-ZIP-A(アドバンス)のメーカーである(株)シンメトリックス社はどちらかと言うと大学や、研究機関向けのMCAなどの開発がメインでした。

SMTX HP

企業概要

今回、(株)シンメトリックス社が新たに開発したiFKR-ZIP-A(advance)の最大の特徴は測定が初めての方でも使いやすく研究者レベルの方にも十分ご満足頂ける性能を有してる事です。
コストパフォーマンスは世界トップレベルです。
一例をあげますと試料3Bq/kgの玄米の測定で検体量が320gで3時間でこれらの分析が可能です。

玄米3Bq:kg分析.jpg

また、40gと少ない検体で4時間程度でCs合計2.1Bq/kgを定量出来る測定器は他には、まずありません。

Tukuba-F-H.jpg

*データはiFKR-ZIP-A(New ADC搭載のMCA使用)

更に測定時間を増やす事で今まで見えなかったピークが表れ、より精度の高い分析が可能です。
ZIPを導入する前に既存のさまざまなNaI(TI)などと比較検討してきましたがメーカーのカタログデータではなく実測データのスペクトルを比較して決定するのがベストです。

スペクトル分析は出てきた数値を鵜呑みにすのではなくスペクトルをみて実際にあるかないかを判断しなければならないからです。
メーカーの公表値はベストの条件での理論的な限界値が多く、実測値と大きく異なる事も多々あります。
それで実際に失敗した方の話しも多く聞きました。
特に私は1Bq/kg程度の微量の汚染を出来るだけ正確に測定する事を主眼において測定器を選択しました。
実際にZIPを導入して半年以上経ちますが他の測定器とさまざまな比較も行い自信を持ってお奨め致します。

デジタルMCAは、原理的に微分非直線性を保証出来ません。
つまり1Bq/kg程度の微量の測定には不向きです。
検出器からランダムに出る鋭い立ち上がりのテイルパルスを高速のADCでデジタル化しています。
放射線のランダムなパルスとAD変換のクロックは同期していませんので、同じ信号でもAD変換のクロック周期でデータがふらつく事になります。
コスト的にはデジタルMCAの方が圧倒的に有利な為、殆どのメーカーはデジタルMCAを使用しています。

iFKR-ZIP-A(Advance)は高性能アナログMCAを使用し、微分非直線性が格段に優れて、低エネルギーから高エネルギーの広いレンジで分解能を保証出来るGe(Li)検出器用と同じMCAです。

更に詳しい事をお知りになりたい方は下記をご参照下さい。

iFKR-ZIPの微量放射能測定の可能性について
2014年1月18日、補足

ユーザー様で作る『ZIP友の会』メーリングリストにて情報交換をしたり、より精度の高い測定向上の為に専門家(放射線取扱主任 第1種、第2種資格保持者)による講習会なども行っております。

測定をこれからはじめられる方へも適切なアドバイスを提供してまいりたいと思います。
デモ器を実際にみたい方はお気軽にご相談下さい!





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2014年01月28日