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風呂用ROシステム

RO浄水器は本来、飲み水や料理用の水などの用途での使用が前提ですが、
水道水に確実に原発事故由来のセシウムがある事がわかってからお風呂でRO(逆浸透)システムを取付られないかとのご質問がございました。

参考:葛飾区の水道水からセシウム13Bq/Kg検出

実は実際にお風呂に取付けられてかなり前からご使用されいるかたもいらっしゃいます。
お聞きしたところによりますと浴槽に朝から水を入れて一杯になるのは夜と時間がかかるとの事。
また、シャワーには使えず湯船のお湯で頭や体を洗う必要があるので躊躇しておりました。
しかし確実にセシウムが含まれているお風呂に毎日入ってよいものかどうか、皮膚からの吸収はないのかなどかなり気になっていた事も事実です。

実際にご要望がありましたのでまずはテストを行った結果を報告させて頂き判断して頂くのがベターだと考えました。

そこで昨日、EES社の山田社長に相談し取付けて頂きテスト致しました。
シンク下に取付けのRO浄水器は基本的に加圧タンクで圧をかけて水を出しています。
しかし、電源が必要になり常に湿度が高い事から漏電の危険性がある事、出来るだけコストをかけたくない事もあり
今回は水道の圧だけでテストする事にしました。
40℃以上のお湯ですとメンブレンフィルターの寿命が極端に短くなるので水から分岐して水をためておいだきで風呂を沸かす方式です。

写真 3.JPG

実際に取付けてみて水圧をテストしてみましたら2キロしかなくこれでは水圧が足りないそうです。
ここまで水圧が低いケースは滅多にないそうですがやっかいなのは場所により水圧が違う事で4キロ以上の場所もあるそうです。

風呂用ROシステムはカーボンフィルター+メンブレンフィルター(98%除去タイプ)+DIフィルターの3本を組み合わせたセットです。

写真 1.JPG

写真 2.JPG

昨夜から実際に浴槽に水がたまるのにどの位の時間がかかるのかをテストしてみました。
おおよそ見当で150リットル程度で水が止まる設定にして水をためてみました。
下の画像は12時間経過後の水量です。
結局、我が家の場合は風呂をわかせる水量になるまでおおむね15時間かかります。

写真4.JPG



コスト面ではシステムセット価格が33,000円(税抜)程で出張取付工賃は別途にかかります。
出張料金はばかになりませんので既にRO浄水器をお取付頂いている方はフィルター交換時に作業工賃として5,000円でお取付頂けます。


しかし問題点もあります。

1.水圧が場所により違う為に水量も違う事。

2.一回の入浴で飲み水に比べ大量のRO水を作る為にフィルターの持ちが悪くなる事。
 仮に1回で150リットル使用したとして1日で飲み水や料理用の水など3リットルしか使わない家庭だとその50倍の量になる為にフィルターのコストがかかり過ぎる事。

*ただし、飲み水ではないのでTDSメーターの値はどこまで許せるかは個人の考え方で違います。
例えば今まで使用していた水道水が100ppmの地域でその半分の50ppmまでOKと言う人もいると思いますし10ppmでもダメと考える人もいると思います。フィルターの交換時期はTDSメーターで確認して個々で決める必要があります。

興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい☆


今回のテストでの個人的な感想ですがとにかく水を入れる時間がかかり過ぎる為に実用上、我が家では難しいです。
放射性物質の除去能力は極端に落ちますが心臓部分のメンブレンフィルターを外してカーボンフィルターとDIフィルター2本セットでの水量で試して塩素やその他の有害物質だけでも取り除く事が出来ればと現時点では考えておりますが水量次第だと思います。


また、今後の課題としましてもっと手軽で誰でもシャワーに取付けられて一定の効果が確実にあるものが出来ればと思っております。
以前、H.K.からゼオライトフィルター入りのサンプルを数種類、取り寄せてテストしましたが実際の効果はハッキリわかりませんでしたので採用しませんでした。
今後も継続してテストを繰り返していきたいと思います。

それにしても気になるのはお風呂の水を心配する方がいる一方で飲み水をまったく気にされてない方がいる現状です。

特に幼稚園や保育園などに何度となく水道水を園児にそのまま飲ます事の危険性を訴えてきましたが国の基準値以内なので必要ないと思っている方がほとんどです。
特に何も知らず水道水を飲んでいる子供達が多くいる幼稚園、、保育園、学校の給食に使う水道水などに
RO浄水器を採用して頂きたいと思います。


使う水量により最適なシステムをご提案させて頂きますので是非、ご検討をお願い致します。